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『女性アスリートの輝き』第30回全国ろうあ者テニス選手権大会1日目

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2016年8月13日(土)~14日(日)、広島県広島市の広域公園テニスコートにて第30回全国ろうあ者テニス選手権大会が開催された。
本大会は2017年にトルコで開催されるデフリンピックの日本代表候補選手や各ブロック大会の出場資格対象選手等、男女20名が出場。2018年にアルゼンチンで開催されるドレセマエレ杯の第1次候補を選出するための重要な大会である。
今回は大会1日目の女子6人による1次リーグ戦の模様をお伝えする。

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1日目の1次リーグ戦とは、AリーグとBリーグの3人ずつに分かれ、各リーグの1位から3位を決める方式だ。2日目は前日の順位に応じてトーナメント方式となる。
ひときわ輝くプレーを魅せたのは、Bリーグの菰方(こもかた)里菜選手(三重県)だ。
菰方選手は若干14歳。小さな体からは想像できない強烈なフォアハンドストロークと、鋭いリターン、そして屈託のない笑顔が魅力的だ。
1試合目は、ややバックハンドストロークに硬さが見えたものの、ゲームカウント6-1,6-1で勝利。
菰方選手は「緊張していたので思うようにプレー出来なかった。バックハンドストロークは1ポイントで決めようとしてしまったので、ポイントを落としてしまった。」と振り返った。

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2試合目は35度を超える猛暑の中行われた。
「体力はあるので、体力勝負に持っていけるところが強み。弱気なプレーをしないで、自分のプレーを出し切ることに集中した」という言葉通り、強気なリターンから相手を崩してポイントを重ね、終始相手を攻め続けた。1試合目で挙げていたバックハンドストロークも安定感が増し、ゲームカウント6-0,6-0で圧勝。14歳とは思えない対応力に、脱帽の一言だ。

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女子の最終戦はAリーグの尾形滋子選手(大阪府)vs川邉(かわべ)美佐選手(愛知県)。
高校2年生の川邉選手が1セットを先取するも、ベテランの尾形選手が粘り強いプレーで1セットを返し、ファイナルセットまでもつれ込んだ。
ゲームカウント2-5と川邉選手がマッチゲームを迎えるも、尾形選手が長いラリー戦に持ち込み、4-5まで盛り返す。両者ともに暑さと長期戦の影響から体力はほぼ残っていない。気持ちと気持ちのぶつかり合いだ。
最後は川邉選手が競り勝ったが、尾形選手が川邉選手と挨拶をする際に、「よく頑張ったね」と言わんばかりに笑顔で頭を優しく撫でた。

相手のプレーを称え、相手をいたわる気持ちを忘れないスポーツマンシップは、どんなスポーツでもどんな戦況でも忘れてはいけない。
若手の躍動、そしてベテランのスポーツマンシップが輝いた大会1日目であった。
~次回2日目に続く~

 

日本ろう者テニス協会
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「世界の頂点を目指して」デフバレーボール女子日本代表強化合宿

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2016年8月20日、都内某所のアリーナにてデフバレーボール女子日本代表の強化合宿を取材させていただいた。

この強化合宿は2017年のトルコで開催されるデフリンピックに向けた今年度5回目の強化合宿である。

 

この合宿の1ヶ月前、2016年7月にデフバレーボール世界選手権がアメリカワシントンDCにて行われ、女子日本代表は4位という結果だった。

日本デフバレーボール協会の大川理事長と、産休明けで今回の合宿から復帰された狩野監督から世界選手権の結果と今後の代表の展望についてお話を伺った。

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■大川理事長インタビュー

Q.世界選手権は4位という結果だったが世界のトップ3(アメリカ、ウクライナ、ロシア)に追いつくための強化ポイントは?

 

理事長:今回の世界選手権はデフリンピックの前哨戦と捉えていた。世界のトップ3と渡り合うには、大会を万全な状態で戦い抜くための体力の向上、そして守備力の向上が必須。

外国人選手に比べ体格的に劣る日本人は、外国人選手の強く伸びるサーブをしっかりと受けられるようにならなければならない。

デフリンピック直前の2017年5月には海外遠征を行い外国人選手のボールに慣れる機会を増やすがそれだけでは足りない部分があると思う。

そのため、狩野監督の知り合いの男子選手(元Vリーグの選手)にも合宿に参加いただいた。

 

Q.注目の選手は?

理事長:中田選手、長谷山選手、八木沢選手の3人。3人ともまだ10代(中田選手、長谷山選手は高校一年生、八木沢選手は八王子実践高校3年生)で、とても期待している。中田選手は7月の世界選手権でもサーブ賞を獲った。

また、益子監督(元女子日本代表 現淑徳大学バレーボール部監督)から推薦された村木選手も身長の高さもあり期待が持てる。

他にも世界選手権でベストスコア賞を獲得した尾塚選手もバネがある選手だ。

若手選手の育成が来年以降のチームの発展にも繋がると思う。

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■狩野監督インタビュー

Q.2017年のデフリンピックに向けてどう戦っていくのか

狩野監督:外国人選手相手に普通に戦っていては勝てない。海外の選手よりも技術やスピードでは負けないようにしたい。

また、一人ひとりが一本一本の質を上げていく必要がある。

2011年の就任からもうすぐ丸5年が経過する。当初に比べ、チームとして平均的力は底上げされてきた。ただもっと引き上げなければいけない。そうしないと世界では勝てない。

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今回の合宿は16名の選手が参加したが、16名中半数の8名が20歳以下の若手主体のチーム。

技術的、体力的さらには精神的にもまだまだ伸びていくと思う。

実際練習の間にもプレーの精度は上がっていた。

 

2017年のデフリンピックまで一年を切った。

前々回2009年台北大会では3位、前回の2013年ソフィア大会では銀メダルを獲得。2017年トルコ大会でもメダルの期待をせずにはいられない。

 

チームの力を引き上げるには協会の尽力はもちろん必要だと思うが、それ以上にファンの応援が大切である。

是非彼女たちのプレーを一度見に来て欲しいと本気で思った。

 

チャレアスは今後もデフバレーボールを応援し続ける。

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一般社団法人日本デフバレーボール協会

過去のデフバレーボールに関するチャレアスの記事はこちら

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